こんにちは、コンサルタントの高橋です。


12月に入ると、やれクリスマスだ年越しだ、とウキウキしてくる月ではありますが、今年の12月はどうも様子が違います。長引く世界的な消費悪化、円高、株安の三重苦が今もなお、世間を騒がしくしています。



そんな中、最近の世間をおおきく揺るがしているのが、“ ソニーショック ”です。
世界のソニー復活を掲げ、新体制に移行してから投資を行なってきた、液晶テレビ『ブラビア』もここに来て不調を見せはじめ、大幅な赤字となることは必至の状態です。



また、ソニーは世界中に工場を保有していますが、うちいくつかの工場の閉鎖が余儀なくされているようです。
先日、フランス南西部ランド県ポントンクスシュルラドゥールという小さな町にある工場が閉鎖される、というニュースが流れていました。その工場は、主にビデオ用磁気テープなどを生産してきたのですが、‘市場規模の縮小で採算が取れなくなった’というのが理由です。


もちろん工場の従業員は働く場所を失い、事実上の解雇になってしまいます。
ただ驚くべきは、小さな町の1割の住民がソニーの従業員だということです。従業員の生活もさることながら、町自体の経済を大きく揺るがすことになってしまいます。


さらに、本社や国内外の工場で働く正規社員16万人のうち5%にあたる8千人、派遣や請負の非正規労働者8千人以上の計1万6千人以上を1年余りの間に減らすという、日本企業としては最大規模の人員削減も発表しています。



ニュース番組内で、上記フランスの工場に勤めていた社員が、このようなことを言っていました。
「25年間もの間、ソニーに尽くしてきたのに、見捨てられた気分です。」
「ソニーは家族だと思っていたのだが・・・」


悲痛な叫びがブラウン管の向こうから聞こえてくるのですが、従業員の方だけでなく、どうすることもできないソニー幹部の悔しさも同時に感じられます。
日本が誇る世界のソニーの“維持とプライド”にかけて、これを機に頑張ってほしいです。


今回の一件で、ソニーに限らず、どこの企業においても企業体質の変革の必要を感じました。具体的にいうと、従来型の「雇用を守る」ということから、今後は「雇用を創る」企業への変革です。


だからこそ、個人レベルから意識の変革が必要不可欠だとも感じます。
たとえば、自分の権利を主張するのではなく、責任に対して目を向けられる体質への変革です。

企業に依存して仕事をしても、今回のような世界的金融危機が起こったあとに、「どうしてくれるんだ!」と叫んだところで、何も得はありませんし、被害者意識を持って生きていくと卑屈になってしまいます。


また、政府も必死になって対策をうって一時は助けてくれるかもしれませんが、世の中の全員が助けられる側の立場であれば対策のうちようもありません。

なぜなら、助ける側の立場の人がいて「助ける」ということが可能になるからです。
いち早く、人を助ける側に立てる力をつけなければ、最終的に自分で自分の首を絞めていく結果になるのです。


今年の世相を表わす、2008年「今年の漢字」が発表されました。

結果は 『  』 に決まりました。


変といっても、2008年は悪い方向へ変化していった年だと思います。その他の候補もネガティブな意味を含んだワードが並んでいました。

来年こそは、未来に希望が持てるポジティブな『 変 』にしたいですね。




※コンサルタントの『独り言』は執筆者の個人的見解であり、株式会社アイソルートの公式見解を示すものではありません。

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