こんにちは、コンサルタントの高橋史慶です。

秋の気配も感じるこのごろですが、いかがお過ごしでしょうか?
静かな秋を過ごしたいところですが、世間では少子高齢化・年金・外交などなど、、、一朝一夕では問題解決とはいかないことがたくさんあります。
当事者として考えなければならない話題もたくさんあり、ニュース番組を見ながら様々なことを考えています。

中でも、僕が特に心配しているのが食料自給率の問題です。
例えば、日本の食料自給率は約40%です。ちなみに、アメリカ128%、フランス122%、ドイツ84%、英国70%となっていて、主要な先進国の中で最低の水準です。
輸入に頼っている状況で、日本の食文化を後世に伝えていくことも難しくなっていくでしょうし、他国がいなければ存在できない弱い国になっていくことも考えられます。


この状況を救うべく、現在食の世界の常識を大きく変える技術が注目されています。

皆さんは『CAS冷凍』という技術を聞いたことがあるでしょうか?
CAS冷凍 とは、Cells Alive Systemの略称で、「細胞が生きている」という意味。『CASフリージング・チルド・システムは、従来の『冷凍』システムとは異なる理論体系から開発された全く新しい『凍結』技術です。従来の冷凍食品で指摘されていた、チルド食品と比較しておいしくない、食感が悪くなる、冷凍臭が気になる、退色して自然の素材の美しさが失われる、また添加物を使用せざるを得ないなどの問題が解決します。』(アビー研究所HP、参照)といった技術です。


僕は、この技術は革新的な偉大なる発明だと思いました。
なぜなら、CASの技術を使うと鮮度を保ったまま、長期間の保存が可能となるからです。

この技術を使って成功した一例があります。
島根県隠岐の島の話です。隠岐の島では、魚介類の販売に頭を抱えていました。有名な白イカが大量に水揚げされても、本島に届き食卓にならぶころには既に鮮度が落ちてしまっています。離島の不利な点は輸送なのです。消費地から遠いばかりでなく、輸送手段のフェリーや飛行機は常に天候の異変に左右されてしまいます。
ですが、CASを使うことによって、約3年間は鮮度を保つことができるようになったのです。隠岐の島の白イカは、本島に出荷するどころか、遠く上海にも出荷し、島興しに大きく貢献しているそうです。


食材を取れたての状態で保ち、捨てる食材が減らされるだけで、食料自給率を向上させることが可能となります。単に鮮度を保つための冷凍技術ではなく、日本の食糧危機を救うという発想の転換と工夫です。日本の技術万歳です。

「自給率が低い」という問題が立ちはだかったときに、普通は‘農家を増やそう。働き手を増やそう。’といった発想が普通真っ先に出てくるのではないでしょうか?
CAS自体の技術もすごいのですが、隠岐の島の話を聞くと、柔軟な発想や別視点の重要性を知ることができます。


物事を一本気に捉えても、解決には至らないことがよくあります。時には多角的な発想が必要です。
組織運営の中でも、結果が出ない組織の問題点を、単に人材不足や力が足りない、と捉えていると上手くいかなかった事が、実はモチベーションがあがらない組織制度が根本的な問題で、それを改善するだけで解決されたということもあります。

また、柔軟な発想の必要性を知り、心に留めておくと、自分とは相反する意見に対して頭ごなしに否定したり、真っ向から敵視したりすることは、あまり意味のないことのように思えてきます。


はともあれ、日本の技術は底が知れません。過去、夢のような商品だった薄型テレビが、今やあたりまえになりつつあります。ですが、底なしの技術を支えているのは、柔軟に多角的に物事を捉える発想力だと思います。そこが日本の技術力の発展につながる生命線ではないでしょうか。


CAS技術がさらに進化すれば、食料自給率を100%にするだけでなく、SFの世界にあるような、人を凍らせタイムスリップできるような技術まで到達するかも・・・?
某猫型ロボットが必要ない時代の到来を予感してしまいます。



※コンサルタントの『独り言』は執筆者の個人的見解であり、株式会社アイソルートの公式見解を示すものではありません。

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